3月の当館ベントのご案内
The Chamber Music Jamboree in BachHouse vol.71
3月25日(日)午後7時開演
第1部
L.v.ベートーヴェン チェロとピアノのためのソナタ第2番 ト短調
Z.コダーイ:ソナティナ
Z.コダーイ:カプリッチョ(チェロ独奏)
J.ブラームス:ラプソディー ト短調(ピアノ独奏)
演奏:Pf.田中拓未 Vc.馬場隆弘
ベートーヴェンのチェロソナタ第2番は、今をさかのぼる事12年前、某喫茶店にて初めて自分の名前で企画したコンサートで弾いた曲です。ソナタなどをあまり勉強してこなかったので一念発起、「恥をかくなら若いうちに」と思い切って企画を始め、同企画は何回やったか忘れましたが恥のかき過ぎでもはやわからなくなりました(笑)ようやく自分の欲しい音がつかめてきた今日この頃、どんな演奏になります事やら…。
コダーイの「ソナティナ」は美しいピアノと歌うチェロが魅惑的に絡む短い作品です。
同じくコダーイの「カプリッチョ」はハンガリーの大先輩のポッパーを意識して作ったのではないかと思われるような技巧的な難曲です。ハードルを上げる事になりますが、自信がなかったらチェリストは誰も取り上げたくない面倒くさい曲です。「無伴奏ソナタ」と同じようにC線を半音下げたチューニングで弾きます。
ブラームスの「ラプソディー」は「僕もソロをやるので、何かソロを1曲どうですか?」と田中拓未さんに聞いたら全体のプログラムを考えて「ベートーヴェンのソナタにつなげる意味で…」といって選曲してくださいました。
それ以外にも最近練習中のちょっとばかり技巧的な曲をアンコールか第2部で弾つもりです。第2部はもちろん恒例の「ちぇんぼりーアンサンブル大会」です!
料金:前売2,000円 当日2,500円 (軽食とウェルカム・ドリンクつき)
第2部演奏曲目の事前エントリーの承ります!
バッハはうす通信 第73号(平成30年2月24日発行)
バッハはうす通信は、バッハはうすにいらっしゃるお客様に向けて発行しているもので毎月の当館イベントに合わせて作成しています!今号よりブログでも読めるようになりました!
【チェロラボ2018】4月29日開催!
4月29日(日)午後1時開会!
昨年に引き続き4月29日にチェロのイベント【チェロラボ2018】を開催します。コンサートとアンサンブルの公開リハーサル、公開レッスン&座談会形式でチェロについて様々な角度から語り合います!
今回の目玉は特別講師として元東京交響楽団首席チェロ奏者の音川健二さんをお迎えし貴重なお話を聞かせて頂きます。音川氏は齋藤秀雄に直接学んだ方でオーストリアの歌劇場のオーケストラで首席チェロ奏者も務められました。また今も桐朋学園大学で後進の指導に当たられ多数の優秀な音楽家を育ててこられています。
イベントでは演奏と公開レッスン&座談会へのご参加を快諾してくださいましたので、チェロの奏法や教育法、また長く演奏の現場にいたからこその貴重な体験談を聞く事が出来ると思います。座談会形式で質問コーナーを設けながらいろいろと聞き出したいと思います。
音川健二(チェロ)
桐朋女子高等学校音楽科(共学)を経て、桐朋学園大学音楽学部を卒業。同研究科修了。1976年渡欧し、オーストリアのザルツブルク・モーツァルテウム音楽院に入学。これまでにチェロを故・齋藤秀雄、安田謙一郎、岩崎洸、A.ヤニグロの各氏に、室内楽をS.ヴェーグ氏に師事。1977年カメラータアカデミカザルツブルク団員、1978年オーストリアのクラーゲンフルト市立歌劇場管弦楽団首席奏者に就任。帰国後、新日本フィルハーモニー交響楽団客員首席を経て1983年に東京交響楽団首席チェロ奏者として入団。2007年に定年退職、退団。1988年、1990年、1993年東京文化会館にてリサイタルを開催。2度のNHK- FMリサイタル出演。
現在、桐朋学園大学音楽学部講師。
【当日の流れ】
参加者コンサートは13時の開会式のあとに開演します。こちらは事前エントリー制でどなたでも演奏可能、アンサンブル、ソロ、室内楽でもチェロが入っていれば良い事にしています。お申し込み受付中です。
↑デュオ演奏!
15時頃からチェロアンサンブルの公開リハーサルと本番を行います。こちらは既に募集を締め切りましたが、P.カザルスの「東方の三賢人」とヴィラ=ロボスの「ブラジル風バッハ」第1番より第3楽章のフーガを演奏する予定です。事前にお申し込み頂いたメンバーでこの日に向けて全10回の練習を企画しましたので、一部プロの先生にご協力頂きながら練習を進めてまいりたいと思います。
(講師:馬場隆弘、山岡真弓)
↑前回はクレンゲル「賛歌」
17時頃から講師3名による公開レッスン&座談会形式での討論会となります。技術的な事や具体的な曲やパッセージを弾く際のコツ、楽屋裏話などいろいろと聞き出したいと思います!
株式会社グローバルさんのご協力を頂き楽器と弓、またチェロ関連グッズ、一コマ漫画家小澤一雄さんによる画と絵本の展示販売ブースを設けます。ただし絵本のみ予約制となりますので事前にご予約をお願い致します。絵本のリストはご興味のある方に別途ご案内致します。
↑新作エンドピンの試奏中(株)グローバル様ご協力
↑一コマ漫画家小澤一雄さんと語らう
会の締めくくりとして講師3名でアンサンブルの演奏を予定しています。
♪ポッパー「レクイエム」他
チェロ
音川健二、馬場隆弘、山岡真弓
ピアノ
田中拓未
終演後は講師陣を囲んで打ち上げがありますので、そこでも楽しいお話が聞ける事と思います。
長いイベントですので途中入退場は自由です。楽器の試奏をしたり、お腹すいたら商店街をブラブラしておやつ、戻ってきてコンサート、などご自由にお過ごしください。
ご予約、コンサート参加申し込みは「バッハはうす」窓口までお願い致します。フォーム、メール、お電話でも承ります。
050-3580-5375
tokyo@shitsunaigaku.com
【電話番号変更のお知らせ】
「バッハはうす」の電話番号が変更になります。(12/20)
050-3580-5375
↑既に開通しております。以前の番号は2018年3月1日をもって終了致します。
(050と下4桁は同じで真ん中の最初が3になり「5809→3580」となります。)
どうぞよろしくお願い致します。
チェロアンサンブルメンバー募集!
「バッハはうす」が企画するチェロアンサンブルです。2018年4月29日に行います『チェロラボ2018』で発表するためのシーズンです。
↑『チェロラボ2017』でのチェロアンサンブルコンサート「ヒムヌス(賛歌)」の様子です。
今年お陰様で盛会のうちに幕となりました「チェロ・ラボ」を、来年は4月29日(日)に行う事となりました。
BachHouse Music Academyチェロアンサンブル部門では今年はカザルスの「東方の三賢人」とヴィラ=ロボスの「ブラジル風バッハ第1番」より第3楽章を取り上げます。
「東方の三賢人」はカザルスが作曲した長大なオラトリオ「El Pessebre」の中の合唱曲が基になっています。カザルス自身の指揮により75歳の誕生日を祝って124人のチェリストによって演奏されました。カザルスの弟子のRudolf von Tobelによりまとめられ出版されました。基本は6声部に分かれdiv.になるパートもあります。また一部パートでC線をB♭に下げたチューニングで弾くという特色もあります。これは有名なところではシューマンのピアノ四重奏やバッハやコダーイの無伴奏で時々ある事ですが低音を補強し響きが少し太く暗い感じになります。約6分、alla breveの美しいフーガです。
「ブラジル風バッハ第1番」は特に第1楽章がかっこよくて有名、第2楽章の歌い上げる旋律も大変美しいのですが、それらを中心に練習する事が多く第3楽章の4声のフーガは複雑なのに蔑ろにされる事が多いように思います。最後のページではみんながそれぞれ数えるのに一生懸命で、そうこうしているうちに誰が正しいのかわからなくなってズレズレになり最後は無理矢理終わらせるというパターンが散見されます。今回はあえて第3楽章に先に取り組む事で計画的にこの有名な作品を仕上げていくきっかけにしたいと思っています。
つきましては参加者を募集いたします。
概要は下記の通りです。参加ご希望の方は「お名前」「ご連絡先(ご住所・お電話番号)」を下記の連絡先にお知らせください。バッハはうす1階の受付でも承ります。
皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。
****************
BachHouse Music Academy企画「チェロラボ2018」
●本番日程と会場:2018年4月29日(日) 会場「バッハはうす」
●練習開催日:全10回(日程は予定です。より多くの方に参加していただけるように再調整する場合があります)
2月3日(土)、10日(土)、25日(日)、3月3日(土)、18日(日)、25日(日)、4月8日(日)、15日(日)、21日(土)、28日(日)
●練習時間:いずれも11:00~13:00(場所はバッハはうす)
●受講料:14,000円/1回を当日の参加者で頭割り。具体的な金額は当日その都度お知らせいたしますので練習終了後に1階受付でお支払い頂きます。
●定員:10名程度
●受付締切:2018年1月6日(土)
●備考:1)2018年4月29日の「チェロ・ラボ」に参加できる方に限らせていただきます。
2)「チェロ・ラボ」当日の参加費は3,000円です。
3)楽譜はお申し込み後、順次郵送(または手渡し)いたします。
お申し込みは以下まで!
tokyo@shitsunaigaku.com
050-3580-5375
低音の会 パート2(The Chamber Music Jamboree)
今週12月9日のThe Chamber Music Jamboreeは「低音の会 第2弾」ファゴット・チェロ・コントラバスによるトリオとデュオのコンサート&飲み食べながらの自由エントリー制アンサンブル大会弾き合い会です。
曲目についてご紹介致します。
〜トリオ〜
Victor Frédéric Verrimst:Variations on Au Clair de la Lune for 3 Double Basses
〜Verrimstは1825年生まれ、パリコンセルバトワールでも教授を務めたフランスのコントラバス奏者です。「月の光に」というフランスの童謡を基にしたコントラバス三重奏の為のテーマと7つの変奏曲です。それぞれはシンプルで短いですが、ユニークなハーモニーや目まぐるしく動くスケールのオブリガードを含む可愛らしい曲です。ヴァリエーション毎に3人でそれぞれ順繰りにテーマを演奏するパートを選びました。
Eugène Joseph Bozza:Divertissements pour trois bassons
ファゴット三重奏の為の作品です。ボザは管楽器の曲を沢山書きましたがご本人はヴァイオリンを勉強されていたらしく、今回初めて取り組んでみて時折弦楽器っぽいような(失礼?)歌い回しもある事に気が付きました。フランス音楽らしい流麗なパッセージと時に刺激的なリズム、艶やかなハーモニーが魅力の作品です。
Sy Brandon:Movie Music
Brandonは1945年生まれのアメリカの作曲家・チューバ奏者。この作品は「テーマ」〜「ラブソング」〜「追跡」の3つの楽章から成っています。楽器の指定はなく様々な編成で演奏可能なようにヘ音記号バージョン、ト音記号バージョン、E♭バージョンなどが出版されています。
〜デュオ〜
Hans Gál:Divertimento opus90/1 (fg,Vc)
ガルは1890年生まれのオーストリアの作曲家でウィーン後期ロマン派を継承した保守的な作風を貫きました。
この作品は1958年作曲、Dialogue〜Scherzino〜Fughettaの3つの楽章から成っています。暖かいtranquilloから始まって、伝統的なスケルツォと少しミステリオーソなトリオ、軽快なフーガで曲を締めくくります。
Edward Elgar:Duett for trombone and double bass (fg,cb)
言わずと知れたイギリスの大作曲家エルガーが残した珍しい室内楽作品で元々はトロンボーンとコントラバスの為のデュオです。アマチュアコントラバス奏者だった友人の結婚のお祝いに作曲されトロンボーンはエルガー本人が演奏したようです。その献呈された家族のもとに手稿譜が残されておりエルガーの死後出版されました。短く快活な作品です。
Domenico Dragonetti:Duet for Cello and Contrabass (vc,cb)
ドラゴネッティは1763年生まれのイタリアのコントラバス奏者で、ベートーヴェンやハイドンとも交流がありました。ベートーヴェンのチェロソナタ第2番をコントラバスで演奏してみせ、ピアノを弾いていたベートーヴェンがそのあまりの見事さに感激し「コントラバスでもいろいろと難しいパッセージが弾けるんじゃん」という事でそれ以降、ベートーヴェンの交響曲のコントラバスパートがややこしくなったとか…そんなドラゴネッティですが、この作品は現在は絶版になっていて手稿譜がロンドンの大英博物館に収蔵されているようです。ドラゴネッティは30歳の頃にロンドンに移り住み1864年に83歳で亡くなるまでロンドンで過ごしましたが、その間イギリス人チェロ奏者のロバート・リンドレーと50年以上にわたりデュオとして演奏していました。その頃の作品と思われます。アダージョとロンドから成り手稿譜には細かなテンポの設定が書かれていない事と、長年の友人と演奏する為の楽譜でありきっと何度も演奏したのだろうから書かれてない事も自由にやったのではないか?という空想のもと、最後の部分ではやや自由に演奏しようと思っています。
東京バッハハウスアンサンブル
ファゴット:東実奈
チェロ:馬場隆弘
コントラバス:関ますみ
前売り券:2000円
(ウェルカムドリンク付き・軽食フリー)
お問い合わせ:050-5809-5375
http://www.shitsunaigaku.com/bach_house/chamboree.html
第2部は恒例のアンサンブル大会です!そちらでもまた違った曲を取り上げてみたいと思います!もちろんエントリーして自由に演奏して頂く事が可能です。素敵な時間となりますように!